大判買取の相場と価値

大判の買取について

天正時代に豊臣秀吉が作ったのがはじまりとされています。 製造は京金工の後藤家が行っており、大判の表面には後藤家代々による墨書きがあります。

通貨として使われていた小判と違い、大判は恩賞用や贈答用として鋳造された特別な貨幣です。 そのため、どの大判も現存枚数は非常に少なく、希少性の高い大判には1億円以上の価値が付く事も!

市場に出回る事が非常に少ない古銭なので、相場というものはありません。欲しい人が多ければ高くなりますし、逆に少なければ価値は下がってしまうので、売るタイミングを見極める事は重要です。

大判は金を素材にしているので、インゴットのように金の含有量で価値を付ける事もできます。 例えば、165gの大判(金73%)を金相場が5000円(g)の時に売れば、素材だけで60万円くらいの値打ちが付きます。しかし、大判には骨董品としての価値が付いてそれ以上の値段で売れる事の方が多いので、地金として売るのは絶対にやめておきましょう。

大判の価値をきめる基準

大判の価値は、大判の種類や状態に加え、表面に書かれている文字『墨書き』よって決まります。

製造当時の墨書きがそのまま残っている『元書』が一番評価が高く、文字がすれているものは少し評価は下がりますが、元書の次に高いです。 その次に、『直し書』と呼ばれるもので、これは大判の製造元で料金を払い書き改めたものになります。 最後に、製造元ではなく第3者が不自然になぞり書いた『加筆』や『後書』というものがあり、これらは元書や直し書と比べ、かなり評価は下がってしまいます。

大判一覧表

大判の価値と買取相場

天正大判金の価値と買取相場

天正大判
鋳造期間 1573~1609年
価値 7000万円以上
品位 金730/その他270
量目(重さ) 約165g
詳細 天正大判金は豊臣秀吉が作ったとされている大判で、天正大判・天正菱大判・天正長大判・大仏大判の4種類があります。4種類ある天正大判金の中では一番価値が低くなってはいますが、それでも1500万円以上と1枚でこの値段は数ある古銭の中でも最も高いものの一つです。

天正菱大判金の価値と買取相場

天正菱大判
鋳造期間 1573~1591年
価値 7000万円以上
品位 金730/その他270
量目(重さ) 約165g
詳細 天正菱大判金は、表面の上部一ヶ所と下部二ヶ所に菱型の桐極印があるのが特徴です。また、墨書きに年号が書かれているところから見分ける事もできます。価値としては7000万円以上で、ものによっては1億円を超えるとされている、日本で最も高い古銭。現存枚数はわずか数枚程度だと言われています。

天正長大判金の価値と買取相場

万延大判
鋳造期間 1573~1591年
価値 2500万円以上
品位 金730/その他270
量目(重さ) 約165g
詳細 縦のサイズが17cm以上と他の天正大判金より長い事から、天正長大判金と呼ばれている古銭です。価値としては2500万円以上と、大判金のなかでは2番目に高い価値がついています。

慶長大判金の価値と買取相場

慶長大判
鋳造期間 1601年~
価値 1600万円以上
品位 金672/銀294/その他34
量目(重さ) 約165g
詳細 1601年から鋳造が開始した大判金。 1600万円以上と骨董品として非常に高い価値がつく古銭です。 初期のもので花押が笹の葉を想起させるものは、慶長笹書大判金と呼ばれ、天正長大判金と並ぶ2500万円以上の価値が見込まれます。

慶長大判金(明暦判)の価値と買取相場

慶長大判-明暦判
鋳造期間 1658年~
価値 1300万円以上
品位 金670/銀276/その他54
量目(重さ) 約165g
詳細 明暦の大火の際に溶けてしまった、江戸城に保管されていた金銀を打ち直して作った大判金の事。たがね目がやや右肩上がりで、形状は以前のものに比べやや撫型です。 以前の慶長大判金より評価額はすこし低く、価値としては1300万円となっています。

元禄大判金の価値と買取相場

元禄大判
鋳造期間 1695~1716年
価値 2500万円以上
品位 金521/銀449/その他30
量目(重さ) 約165g
詳細 元禄大判金は裏面に『元』の刻印があるのが特徴。表面には丸枠桐極印が上下左右に一か所ずつ入っています。 鋳造枚数が多く金の含有量も多くありませんが、現存枚数が非常に少なく高い希少価値がついているため、2500万円以上の価値が見込める古銭です。

享保大判金の価値と買取相場

享保大判
鋳造期間 1725~1837年
価値 450万円以上
品位 金676/銀324
量目(重さ) 約165g
詳細 享保大判は1725年から鋳造が開始された古銭です。一つ前の元禄大判より金の含有量は多くなりましたが、現存枚数が大判の中でも2番目に多いという事で、価値としては450万円からとなっています。

天保大判金の価値と買取相場

天保大判
鋳造期間 1838~1860年
価値 500万円以上
品位 金674/銀326
量目(重さ) 約165g
詳細 天保大判金は別名「吹増大判」や「吹継大判」とも呼ばれます。形状は享保大判と酷似していますが、鏨目の太さや極印の形状などから見分ける事が可能。500万円以上の価値がつくので、買取価格にも期待のできる古銭です。

万延大判金の価値と買取相場

万延大判
鋳造期間 1860~1862年
価値 200万円以上
品位 金344/銀639/その他17
量目(重さ) 約112g
詳細 万延大判金は「新大判」とも呼ばれ、日本で最後に作られた大判です。これ以前に発行された大判と違い、万延大判は通貨として使用されました。 大判の中では現存枚数が一番多い事から他の大判より価値は下がりますが、それでも200万円以上の価値が見込める貴重な古銭です。

大判の価値や買取価格を調べるには

古銭を取り扱う業者はたくさんありますが、その中で大判をきちんと鑑定・査定ができるお店というのは実はそれほど多くありません。 買取業者の中には、知識も乏しく大判を取り扱ったことすらないお店があり、そういったお店に依頼してしまった場合、大判本来の価値よりかなり低い評価をされる場合があります。

そういった事が無いように、大判を売る場合はきちんとしたお店選びが最重要となります

このサイトでは上記のような事がないように、本当に信頼がおけると評判の古銭買取店を紹介しています。

大判の価値を知りたい人や、買取店を探している人は是非とも参考にしてみてください!